紅茶は、保管方法や淹れ方によって驚くほど味や香りに差が出てしまうため、鮮度が重要と言われています。
モカとチャイでは、より新鮮な香りをお客様にお届けするため、「紅茶の保存方法」や「おいしい淹れ方」などを分かりやすく纏めてみました。
紅茶本来の香りやうま味を、ぜひご自宅でご体感下さい。
★開封後の紅茶は、時間とともに味が変わります。
★毎日飲む紅茶は多めに、たまに飲む紅茶は少量サイズをお求め下さい。
★また、開封後はお早めに飲みきることをお薦めします。
「手軽に美味しく楽しむ」がモカとチャイの紅茶に対する考え方です。 モカとチャイが考える、紅茶を美味しく淹れるための基本要領「ゴールデンルール」は、次の5項目となります。
◆茶葉の違いによる1cup当たりの量と蒸らし時間の目安
茶葉の大きさ | ティースプーンでの目安 | 蒸らし時間 |
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大きい葉 OP | 山盛り1杯3g強 | 3分~ |
小さい葉 BOP・BP | 中盛り1杯約2.5g | 2.5分~3分 |
細かい葉 F・PF | 小盛り1杯約2g強 | 2分~2.5分 |
★ティースプーンはコーヒースプーンより大きいので分量にご注意下さい。
★ミルクティーは、蒸らし時間を約30秒ほど追加して下さい。
◆注ぎ方のヒント
ティーポットからカップに紅茶を注ぐ直前に、ポットを軽くゆするか(火傷にご注意下さい)スプーンで軽くかき混ぜて下さい。
カップが2個以上の時は、均一に注ぎます。
そして最後の一滴まで注ぎましょう。
ティーポットの最後の一滴は、一番美味しい「ゴールデンドロップ」と言われています。
紅茶には、カテキンをはじめとして、ポリフェノール・カフェイン・ビタミンB群・ビタミンEなど、その他いろいろな有効成分が含まれているため、健康に良い飲み物と言われています。
それと同時に、紅茶を淹れ、香りを楽しみ、ゆっくりと味わうティータイムの「精神的ゆとり」や、「リラックス効果」もひとつの効用と言えます。
◆紅茶は、他の嗜好飲料に比べて多量のカテキンを含んでいます。
カテキンには強い抗菌力があり、O-157や食中毒・アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー症状に効果を発揮することが証明されています。
(紅茶:15~20%・煎茶:13%・ウーロン茶:12.5%・コーヒー:8%)「食品成分表と小林香料(株)研究室データより」
◆ほどよいカフェインの働きによる、ダイエット効果・疲労回復・覚醒・大脳刺激などの効果もあります。
◆ポリフェノール中のテアフラピンは、インフルエンザのウイルスの活動や増殖を抑え、風邪の予防にも効果があります。
◆紅茶は血液を固まりにくくするため、動脈硬化の予防になります。
また、紅茶には強い殺菌力もあるので、うがいをすることにより、虫歯の予防にも役立ちます。
(「紅茶の驚くべき効用」チクマ秀版社 大妻女子大学教授 大森正司著より抜粋)
紅茶葉を購入する際、商品名に「FOP」とか「PS」とか付いているのを目にしたことがありませんか?
実はこれ、紅茶のグレード(等級)を表す言葉なんです。
紅茶を楽しむスタイルは人それぞれ。
でも、せっかく美味しい一杯を入れるのなら、自分の好みに合った紅茶や、その時の気分に合った紅茶を楽しんでみたいと思いませんか?
美味しい紅茶は一種類だけではありません。
飲む人が変われば、当然好みも変わります。
それぞれに合った一杯を見つけるためには、どんな種類の紅茶があるのかを知ることが大切です。
茶葉のグレード(等級)とは、一般的に「茶葉の形状」と「大きさ」を表す言葉となります。
◆フルリーフ・タイプ(全葉タイプ)
フラワー・オレンジ・ペコ (FOP) |
特有の花のような香りを持つので、フラワリーと呼ぶ。10~15mmの長さがあり、芽を多く含む。アッサムやダージリン茶によく使われる。 |
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オレンジ・ペコ(OP) | 形状は細く、ヨリがかかっていて大型で長い。チップを多く含み、水色は明るい。インド系の茶葉に多い。 |
ペコ(P) | オレンジ・ペコに次いで長く、やや太い。長さは5~7mm程度のものが多い。水色は濃く深い。味は強く、コクがある。 |
スーチョン(S) | 語源は中国語で「植物の小さな種」を表す。葉は太く丸みを持った形状。水色はやや薄い。味は刺激的。 |
◆ブロークン・タイプ(粉砕タイプ)
ブロークン・オレンジ・ペコ (BOP) |
オレンジ・ペコをカットしてふるいにかけ、2~3mmの形状に揃えたもの。チップを多く含み、味はまろやかでコクがある。水色はオレンジ系の赤色で透明度が良い。スリランカ茶に多い。 |
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◆ファニングス&ダスト
ブロークン・オレンジ・ペコ ファニングス(BOPF) |
ブロークン・オレンジ・ペコより小さく、1mm程度の大きさになる。水色が濃く出る。味は強く、コクがある。ミルクティー用によく使われる。 |
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ファニングス(F) | ブロークン・オレンジ・ペコをふるいにかけた際、下の方に落ちていく小さな葉のこと。水色は深く沈んだ色。味は重く渋みがある。 |
ダスト(D) | ふるいにかけ、一番下に溜まった葉のこと。粉状で水色は黒っぽく透明度も悪い。渋みが強く、重い。ミルクティー用・ティーバッグにも使われる。 |
◆CTC茶
シーティーシー(CTC) | 茶葉のグレードではなく、リーフティーをCRUSH(押し潰す)、TEAR(引き千切る)、CURL(粒状に丸める)するCTC製法で顆粒状に作られた状態の茶葉。インドのアッサム、ケニア茶に多い。 |
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◆ファーストフラッシュ
4月上旬から摘む一番茶葉のことで、その年の旬の紅茶。少量しか採れないので希少価値が高く珍重されます。
◆セカンドフラッシュ
二度摘み茶葉のことで、5~6月の2回目に成長した茶葉で作るものです。気温と日照に恵まれて、味や香りはファーストフラッシュよりも強く、ダージリンの最高級品とも言われています。
◆オータナムル
秋摘み茶葉のことで、10~11月の最後に採れたものをオータナムルと言います。強い渋みと個性のある風味は、ミルクティーとしての用途が多く、ヨーロッパでは人気があります。